いまさら聞けないGoogleという会社
Googleという名前は、もはや聞いたことが無い人がいないというほど有名なものです。今や日常生活に欠かせない存在となっていて、だれもがその恩恵を受けています。
起源と発展
1995年、スタンフォード大学でラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンが出会います。彼らは検索エンジンの改善に興味を持ち、その結果1996年に「Backrub」と呼ばれるプロジェクトを開始。このプロジェクトが後にGoogleに発展します。
Googleの設立
1998年9月4日に、Google Inc.が公式に設立されました。翌年には既に数百万のウェブページをインデックスし、情報の多さによる使いやすさで注目を集めました。
IPO（上場）と多角化
2000年にはAdWords（後のGoogle Ads）を開始、広告業界に進出します。さらに、2004年にはIPO（株式公開）を果たし、メールサービスのGmailもスタート。2006年には動画共有プラットフォームYouTubeを買収、多角的な展開を加速します。
主要なサービスとテクノロジー
- Google Search
高度な検索アルゴリズムとシンプルなUIで、Webの情報を即座に検索できます。
- Gmail
1GBの無料ストレージで登場し、現在では15GB以上に拡張。スパムフィルターも高く評価されています。
- Google Maps
衛星画像、ストリートビュー、交通情報などを提供し、地理情報のアクセシビリティを飛躍的に向上させました。
- YouTube
毎分500時間以上の動画がアップロードされ、多様なコンテンツが無料で楽しめます。 - Android
2008年に登場。スマートフォン市場の約80%を占めるオペレーティングシステムです。
- Google Cloud
企業向けのクラウドコンピューティングサービス。AWS、Azureと並ぶ三大プロバイダの一つです。
ハードウェアへの進出
Googleはソフトウェア企業としての側面が強いですが、最近ではハードウェアにも力を入れています。
- Google Pixel
Googleの自社ブランドのスマートフォン。Android OSを最も純粋な形で利用できるとされています。
- Google Nest
スマートホーム製品のライン。セキュリティカメラ、サーモスタット、ドアベルなどがあります。 - Google Home/Google Nest
Audioスマートスピーカーであり、Google Assistantが内蔵されています。 - Chromebook
クラウドコンピューティングに特化したノートパソコン。低価格でありながら高性能である点が特徴。
- Google watch
スマートフォンなどと連携して、SNSメッセージやヘルスケアなどにも利用できるスマートウォッチ
組織と企業文化
2015年にGoogleは大リストラクチャリングを行い、親会社としてAlphabet Inc.を設立。これにより、”Moonshot projects”（自動運転車や健康テクノロジーなど）はAlphabet傘下の他の企業が担当する形になりました。
企業文化としては、「Don’t be evil（悪をなさず）」というスローガンが有名です。社員福利厚生も業界随一とされ、多くの才能が集まっています。
Googleの未来
Googleは20世紀末から21世紀にかけて急速に成長し、多くの革新的サービスを提供してきています。すでに検索やマップなどは社会的インフラにもなっていて、その影響力は計り知れませんが、それだけに社会的な責任も大きくなっています。
例えばユーザーに無償でこれだけ様々なサービスや情報を利用している代わりに、膨大なデータの収集も行っています。これらは、プライバシーの侵害や市場独占、偏ったアルゴリズムによる人間の思考や行動の誘導など、多くの課題も指摘されています。
