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注目すべきは搭載したAI「Gemini(ジェミニ)」がどう役立つか
Googleの最新スマートフォン、Pixel 9シリーズの発売が間近に迫っています。今回は、Pixel 9シリーズの発売日と、前モデルから大きく進化した新機能を詳しくご紹介します。
発売日はいつ?
Google Pixel 9シリーズの発売日と価格は以下の通りです。
- Pixel 9 2024年 8月22日 発売予定
- 128GB:12万8900円
- 256GB:14万3900円
- Pixel 9 Pro 2024年 9月4日 発売予定
- 128GB:15万9900円
- 256GB:17万4900円
- 512GB:19万4900円
- Pixel 9 Pro XL 2024年 8月22日 発売予定
- 128GB:17万7900円
- 256GB:19万2900円
- 512GB:21万2900円
- Pixel 9 Pro Fold 2024年 9月4日 発売予定
- 25万7500円
Pixel 9シリーズで大きく変わった新機能
Google Pixel 9は、前モデルのPixel 8からTensor G4チップへのアップグレードにより、様々な機能が大幅に進化しました。この記事では、Tensor G4がもたらした進化ポイントを詳しく解説していきます。
1. 処理能力の向上
- CPU性能の向上: Tensor G4は、前世代のTensor G3と比較してCPU性能が大幅に向上しています。これにより、アプリの起動やマルチタスク処理がよりスムーズになり、快適な操作感が得られます。
- GPU性能の向上: Tensor G4は、GPU性能も向上しており、ゲームや動画編集などのグラフィック処理をより高速に行うことができます。高画質なゲームや動画をスムーズに楽しむことができるようになりました。
2. AI機能の強化
- 機械学習処理の高速化: Tensor G4は、機械学習処理に特化したTPU(Tensor Processing Unit)を搭載しており、AI機能の処理速度が大幅に向上しています。これにより、リアルタイム翻訳、音声認識、画像処理などのAI機能がより高速かつ正確に動作するようになりました。
- 新しいAI機能の実現: Tensor G4の処理能力向上により、Pixel 9では新しいAI機能が実現しています。例えば、カメラ機能では、AIによる被写体認識やシーン認識がより高度になり、最適な設定で撮影できるようになりました。また、Googleアシスタントでは、より自然な会話や高度な質問への対応が可能になりました。
★マルチモーダル対応による高度な情報処理
- 写真からの情報抽出と提案: Pixel 9 は、写真の内容を理解し、それに基づいた提案や情報を提供できます。例えば、料理の写真からレシピを提案したり、観光地の画像から周辺情報や行き方を教えてくれます。
- 音声と画像の組み合わせによる高度な検索: 音声と画像を組み合わせることで、より高度な検索が可能になります。例えば、「この花の名前は何?」と尋ねながら花の写真を見せると、Gemini は画像と音声情報を組み合わせて花の名前を特定し、詳細情報を教えてくれます。
★自然な会話と高度な質問への対応
- 自然言語処理能力の向上: Tensor G4 の処理能力向上により、Gemini はより自然な会話と高度な質問への対応が可能になりました。複雑な質問や曖昧な表現にも対応できるようになり、より人間に近い対話体験を提供します。
- 文脈理解能力の向上: Gemini は、過去の会話履歴を記憶し、文脈を理解できるようになりました。以前の会話に基づいた質問や指示にも対応できるようになり、よりスムーズな対話が可能です。
★パーソナライズされた情報提供
- ユーザーの好みや行動パターンを学習: Gemini は、ユーザーの好みや行動パターンを学習し、パーソナライズされた情報や提案を提供できるようになりました。ユーザーに合わせた情報が表示されるため、利便性が向上しています。
- おすすめのアプリやコンテンツの提案: Gemini は、ユーザーの興味や好みに基づいて、おすすめのアプリやコンテンツを提案してくれます。新しい発見や体験を促し、ユーザーの生活を豊かにします。
★Gemini Live によるハンズフリー操作
- 音声による操作: Gemini Live は、Pixel Buds Pro 2 と連携し、ハンズフリーで Gemini を操作できます。スマートフォンを取り出すことなく、様々な情報検索や操作が可能です。
- 自然な会話と割り込み対応: Gemini Live は、人間らしい自然な会話が可能で、ユーザーの割り込みにも柔軟に対応できます。従来の音声アシスタントよりも、よりスムーズでストレスのない対話体験を提供します。
★Pixel 9 独自の機能
- Pixel Screenshots: スクリーンショットの内容を Gemini Nano が解析し、関連情報を検索したり、テキストを抽出したりできます。
- Call Screen: Gemini が電話に応答し、相手の発言をテキスト化して表示します。迷惑電話のスクリーニングや、会議中のメモ取りなどに便利です。
3. 省電力性能の向上
- 電力効率の向上: Tensor G4は、電力効率が向上しており、同じ処理を行う場合でも消費電力を抑えることができます。これにより、Pixel 9のバッテリー持ちが改善され、より長時間使用できるようになりました。
- AIによる省電力最適化: Tensor G4は、AIを活用してアプリやシステムの動作を最適化し、不要な電力消費を抑えることができます。これにより、バッテリーの寿命を延ばし、より長くPixel 9を使用できるようになりました。
4. セキュリティ機能の強化
AIによるセキュリティ保護: Tensor G4は、AIを活用してマルウェアやフィッシング詐欺などの脅威を検知し、ユーザーを保護することができます。セキュリティリスクを軽減し、安全なスマートフォン体験を提供します。
Titan M3セキュリティチップ: Pixel 9は、Titan M3セキュリティチップを搭載しており、セキュリティ機能が強化されています。個人情報や機密データの保護がより強固になり、安心してPixel 9を使用できます。
折りたたみモデル「Pixel 9 Fold」が登場
Pixel 9シリーズには、新たに折りたたみモデル「Pixel 9 Fold」が加わりました。大画面とコンパクトさを兼ね備えたPixel 9 Foldは、スマートフォンとタブレットの両方の利点を享受できます。
いよいよ携帯電話も新しい世界へ
Google Pixel 9は、Tensor G4の搭載により、処理能力、AI機能、省電力性能、セキュリティ機能など、様々な面で進化を遂げました。これらの進化により、Pixel 9は、従来のスマートフォンとは一線を画すアシスタントとしての存在へとシフトしていきます。それは、私たちが今まで見てきたSF映画などに出てくるアシスタントロボットのような役割であると言えます。
従来のスマートフォンはカメラ機能の進化がメインでしたが、AIによる人の生活のアシストが始まるとなると、やはり試したいスマートフォンです。iPhone16もAI搭載をうたっているため、先にリリースされるGemini搭載のPixelが気になります。
シリーズの中で買いは?
今回のメインは「AI」という事になります。すでにPixelシリーズは全体的にカメラの性能も高いため、相当写真機能にこだわりがある方やX10ズームがどうしても必要な方以外はProまでは必要なく、Pixel 9がおすすめになります。
Andoroidのバージョンアップデートの保証期限なども考慮すると、本格的なAI導入元年のモデルは買いではあるものの、まだまだ未完成の部分も多いとも言えます。