クラウドのデータはどこにあるのか?
クラウドサービスの代表格であるGoogleクラウド。GoogleドライブやGmail、Googleフォトなどはどこから利用しても自分のデータがすぐに利用できるようになっています。
ここで、疑問が生じます。「それらのデータはクラウドといえども、どこに保存されているのだろう?」
Googleとしては、「セキュリティ上の問題などもあり、どこに保存されているかは公開できない」としています(一般的に)。
でも、地球上のどこかしらにはあるはずです。
今回は、この「Googleに保存されているデータ」はどこにあるのかを調べてみました。
世界中どこからでもアクセス可能
Googleに預けてあるデータは、インターネットに接続できる環境であれば、世界中のどこからでもアクセス可能になっています。
では、どのようにしてGoogleがそのような環境を作り出しているのでしょうか?
データを世界中に分散して保存している
Googleアカウントに紐づくデータは、Googleのデータセンターに保存されています。Googleのデータセンターは、世界中に点在しており、それぞれが非常に高いレベルのセキュリティと信頼性を備えています。Googleは、ユーザーのデータのプライバシーとセキュリティを非常に重視しており、データセンターは、不正アクセス、自然災害、その他の脅威からデータを保護するために、複数のセキュリティ対策を講じています。
具体的には、北米、南米、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアなどの地域にデータセンターがあります。
Googleドライブのデータは、以下のルールを基にして保存されているといわれています。
- ユーザーのGoogleアカウントに関連付けられたデータセンター
日本で登録されたユーザーであれば日本のデータセンターを中心に保存している、と言えそうです。 - ユーザーがファイルを共有しているユーザーの地理的な場所に最も近いデータセンター
日本で登録したユーザーがアメリカのユーザー5人に共有した場合、アメリカのデータセンターに保存されることもあります。
さらにGoogleでは、データの安全性、可用性、およびパフォーマンスを確保するため、同じデータを別の地域の複数のデータセンターに保存しています(地理的冗長性、といいます)。
- 日本で登録したユーザーが北米で利用する場合、北米に保存されている同一のデータを利用することがある。
- 万が一、日本で登録したユーザーのデータが日本のデータセンターから利用できない場合(障害など)、近隣のデータセンターから同一のデータを取得することができる。
実際に、データセンターはどこにあるのか?
日本では、「千葉県印西市」にあります。Googleドライブやフォトなどのデータは多くの場合、千葉からやってきます。
https://www.google.com/about/datacenters/locations/inzai-japan/
Googleは、セキュリティ上の秘密であるため、公開していない、というスタンスだったはずですが(さきほどもそう書いてしまっていますが)、Google Data Centerのページで公開されていたりします。
↓ここから世界のデータセンターの場所がわかります(公開されてないのも、きっとあるんだとは思います)。
https://www.google.com/about/datacenters/locations/
Google Cloud Platformなどのソリューションに関するセンターは、東京や大阪にあるようです。
https://cloud.google.com/about/locations?hl=ja
環境や地域経済にも考慮している
Googleは、エネルギー効率、再生可能エネルギーの使用、地域経済への貢献などを考慮してデータセンターの位置を選んでいます。また、データの冗長性とサービスの信頼性を確保するため、地理的に分散した配置を心がけています。
今回は、クラウドのデータがどこにあるのか、というお話でした。