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Googleのダークウェブレポートで個人情報流出を確認
インターネットの深部に広がる、匿名性の高いネットワーク、ダークウェブ。
違法取引の温床、ハッカーたちの隠れ家… そんな恐ろしいイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?
ダークウェブは、法執行機関の手が届きにくいという特性上、犯罪に悪用されるケースも少なくありません。
また近年、よりその被害が深刻化していることも問題となっています。
すなわち、私たち一般ユーザーの個人情報が、ダークウェブで活発に売買・悪用されているという現実です。
氏名、住所、生年月日といった基本情報はもちろんのこと、Googleアカウント・Gmailアドレスやパスワード、クレジットカード情報、さらには、ネットショッピングの購入履歴やSNSのプライベートメッセージまで、考えうるあらゆる個人情報が、闇市場の商品として出回っているのです。
もしも、あなたのGoogleアカウント・Gmailアドレスやパスワード、住所、電話番号などが、ダークウェブで流出してしまったら…?
なりすまし被害、フィッシング詐欺、不正アクセスなど、様々なサイバー犯罪の標的となり、金銭的な被害だけでなく、精神的な苦痛を受ける可能性も否定できません。
Googleアカウント・Gmailユーザーのための頼もしいボディーガード
このような不安な状況の中、Googleは、私たちGoogleアカウント・Gmailユーザーをダークウェブの脅威から守るために、強力なツールを開発しました。それが、「Googleダークウェブレポート」です。
Googleダークウェブレポートは、Googleが長年かけて培ってきた、高度なセキュリティ技術と膨大な情報網を駆使し、あなたのアカウント情報・個人情報がダークウェブに流出していないかを、24時間365日体制で監視しています。
インターネット上のボディガードのように、常に寄り添い、危険を察知した瞬間、即座に通知してくれる情報セキュリティの強い味方です。
Googleダークウェブレポートがもたらす3つの安心
- 流出状況の詳細把握
Googleダークウェブレポートは、単に情報が流出した事実を知らせるだけでなく、具体的にどのような情報が、いつ、どこで、どのように発見されたのかを、詳細なレポートとして提供します。
これにより、情報漏洩の原因究明や被害状況の把握に役立ち、適切な対策を講じることができます。 - 迅速な対応による被害の最小化
情報漏洩は、早期発見と迅速な対応が肝心です。Googleダークウェブレポートは、リアルタイムの監視と通知機能により、情報漏洩が発生した瞬間にあなたに知らせます。
これにより、パスワードの変更、2段階認証の設定、不審なメールやリンクの無視など、被害を最小限に抑えるためのセキュリティ対策を、迅速に実行することができます。 - 安心感と予防意識の向上
Googleダークウェブレポートは、あなたの個人情報を、常にダークウェブの脅威から守ってくれる、頼もしい守護者です。この安心感は、あなたのデジタルライフに、大きなゆとりと心の安らぎをもたらしてくれるでしょう。
また、ダークウェブの存在や情報漏洩のリスクを意識することで、日頃からのセキュリティ対策の重要性を再認識し、予防意識を高める効果も期待できます。
もし情報流出が見つかったら?
ダークウェブレポートにプロフィールを設定することで、ダークウェブを監視し、あなたの個人情報が漏洩しているかどうかを確認できます。
プロフィールに登録したメールアドレスなどの情報と関連付けられている可能性があるダークウェブ上のデータをチェックできます。
万が一、情報漏洩などが見つかった場合、ユーザー宛に通知が届きます。
Googleダークウェブレポートの設定方法
2024年9月現在、無料版のGmailアカウント(Googleアカウント)を利用している方のみがダークウェブレポートを利用可能です(Google Workspaceのアカウントなどは今のところ対象外です)。
2024年9月から、Google Oneに契約していない無料版Gmail(Googleアカウント)でもメールアドレス・パスワード以外の情報監視も利用できるようになりました。
1.以下のURLより、ダークウェブレポートのページを開きます。
https://myactivity.google.com/dark-web-report/
2.右下の「モニタリングを開始」のボタンをクリックします。
3.「他の Google アカウント情報のモニタリングを許可しますか?」のページになります。
Googleアカウント作成の際に登録した個人情報が表示されるので、レポートの監視対象にしたい項目にチェックをつけてから、「許可」ボタンをクリックします。
4.「モニタリング中のプロフィールの設定」のページになります。3で設定した内容の確認画面を兼ねています。
3で設定した項目以外の「住所」もここで追加可能です。追加で監視したいメールアドレスや電話番号の登録もここで行えます(メールアドレス、電話番号を追加する場合、本人のものであるかの認証があります)。
登録された情報がダークウェブ上に流出していることが発見された場合、通知が送信されます。
5.4の設定完了後、「ダークウェブをモニタリングしています」というページになります。
このページで、すぐにダークウェブに情報流出が無いかをチェックしてくれます。この後も引き続き監視が続けられます。
情報漏洩が見つかった場合の対処
ダークウェブレポートで個人情報の流出・漏洩が確認された場合、大至急対処することが重要です。
情報漏洩が見つかった際は、通知とともにパスワード変更や2段階認証、迷惑電話の防止方法など、個人情報を保護するための対応策についても案内されるため、指示に従って個人情報を守りましょう。
デジタル社会を安全に生き抜くために
ダークウェブは、私たちが想像する以上に身近な存在となり、その脅威は、日々深刻化しています。もはや、「自分は大丈夫」という楽観的な考えは通用しません。
Googleダークウェブレポートは、あなたの大切な個人情報を、ダークウェブという見えない脅威から守るための、強力な武器となります。
そして、Googleダークウェブレポートの利用と並行して、強力なパスワードを設定する、2段階認証を有効化する、不審なメールやウェブサイトにアクセスしないなど、基本的なセキュリティ対策を徹底することが、デジタル社会を安全に生き抜くために、必要不可欠な自己防衛手段と言えるでしょう。
Googleアカウントのセキュリティ強化については「Googleアカウントのセキュリティを強化しよう」の記事もあわせてご覧ください。
【参考サイト】
ダークウェブレポートの仕組み(Google検索ヘルプ)
https://support.google.com/websearch/answer/15191033