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Google Cloud Platform のリージョンとゾーン: 具体例と活用戦略で理解を深める

by MoonWalker
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Google Cloud Platform のリージョンとゾーン

Google Cloud Platform (GCP) を効果的に活用するには、リージョンとゾーンの概念を深く理解し、適切な選択を行うことが重要です。この記事では、具体的な例を交えながら、リージョンとゾーンの役割、選択基準、そして日本におけるゾーンの詳細情報を解説します。

リージョンとゾーン: なぜ重要なのか?

GCP のリソースは、世界中の様々なリージョンとゾーンに分散されています。これらの場所を適切に選ぶことで、以下のメリットが得られます。

  • 低レイテンシ: ユーザーに近いリージョン/ゾーンを選択することで、データ転送の遅延を最小化し、レスポンスの良いサービスを提供できます。例えば、日本のユーザー向けのサービスであれば、asia-northeast1 リージョンが最適です。
  • 高可用性: 複数のゾーンにリソースを分散することで、単一障害点のリスクを軽減し、システム全体の可用性を向上できます。例えば、重要なデータベースを asia-northeast1-aasia-northeast1-b の 2 つのゾーンに配置することで、どちらかのゾーンに障害が発生してもサービスを継続できます。
  • コスト最適化: リージョン/ゾーンによって料金が異なる場合があります。例えば、us-central1 リージョンは一般的に料金が低いため、コストを抑えたい場合に適しています。ただし、日本のユーザーからのアクセスにはレイテンシが発生する可能性があります。
  • コンプライアンス: データの保存場所に関する法規制がある場合は、それに準拠したリージョン/ゾーンを選ぶ必要があります。例えば、GDPR の対象となるデータは、EU 内のリージョンに保存する必要があります。

リージョンとゾーン: 選択のポイント

  1. ユーザーの所在地: ユーザーに近いリージョン/ゾーンを選ぶことで、レイテンシを最小化できます。
  2. 必要なサービス: リージョン/ゾーンによって提供されているサービスが異なります。必要なサービスが利用可能な場所を選びましょう。
  3. 予算: リージョン/ゾーンによって料金が異なる場合があります。予算に合わせて最適な場所を選びましょう。
  4. 法規制: データの保存場所に関する法規制がある場合は、それに準拠したリージョン/ゾーンを選ぶ必要があります。

活用事例

  • EC サイト: 日本のユーザー向けの EC サイトであれば、asia-northeast1 リージョンを選択し、複数のゾーンにリソースを分散することで可用性を高めます。
  • グローバルサービス: 世界中のユーザーにサービスを提供する場合は、複数のリージョンにリソースを配置し、ユーザーの所在地に応じて最適なリージョンからサービスを提供する仕組みを構築します。
  • バックアップ: 災害対策として、別のリージョンにデータをバックアップすることで、障害発生時に迅速に復旧できるようにします。

アジアリージョンの日本国内のゾーン一覧

ゾーンロケーションマシンタイプCPUリソース
asia-northeast1-a東京(日本、APAC)E2、N2、N2D、T2D、N1、M1、M2、C2、A2、G2Intel Ivy Bridge、Sandy Bridge、Haswell、Broadwell、Skylake、Cascade Lake、Ice Lake、AMD EPYC Rome、AMD EPYC MilanGPU
asia-northeast1-b東京(日本、APAC)E2、N2、N2D、T2D、N1、M1、M2、C2、C3、A3、G2Intel Ivy Bridge、Sandy Bridge、Haswell、Broadwell、Skylake、Cascade Lake、Ice Lake、Sapphire Rapids、AMD EPYC Rome、AMD EPYC MilanGPU
asia-northeast1-c東京(日本、APAC)E2、N2、N2D、T2D、N1、M1、C2、A2、G2Intel Ivy Bridge、Sandy Bridge、Haswell、Broadwell、Skylake、Cascade Lake、Ice Lake、AMD EPYC Rome、AMD EPYC MilanGPU
asia-northeast2-a大阪(日本、APAC)E2、N2、N2D、T2D、N1、M1、C2Intel Ivy Bridge、Sandy Bridge、Broadwell、Skylake、Cascade Lake、AMD EPYC Rome、AMD EPYC Milan
asia-northeast2-b大阪(日本、APAC)E2、N2、N2D、T2D、N1、M1、M2、C2Intel Ivy Bridge、Sandy Bridge、Broadwell、Skylake、Cascade Lake、Ice Lake、AMD EPYC Rome、AMD EPYC Milan
asia-northeast2-c大阪(日本、APAC)E2、N2、N2D、T2D、N1、M1、M2、C2Intel Ivy Bridge、Sandy Bridge、Broadwell、Skylake、Cascade Lake、Ice Lake、AMD EPYC Rome、AMD EPYC Milan

リージョンとゾーンは、GCP を最大限に活用するための重要な要素です。この記事で紹介した情報をもとに、適切なリージョンとゾーンを選択し、可用性、パフォーマンス、コストのバランスの取れたシステムを構築しましょう。

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